極夜のオスロに行ってきた(ノルウェー旅行記2)
最終日も内容盛りだくさんです。
Day3
朝ご飯ー カフェ Java(ヤヴァ)
観光最終日は前日の反省を活かし、早起きして朝活。
ノルウェーはコーヒー大好きな人が多いそうで、自家焙煎しているカフェもたくさん。ちなみに圧倒的ブラック派らしいけど、そもそも私はコーヒー飲めないんだよなぁ…
コーヒー好きの連れが調べて訪れたのは Java (ヤヴァ)。日本人の間でもとても有名です。
私はジャスミンティーを頼んだものの、なかなか出てこない…。「紅茶は淹れるのに少し時間もらうけど持ってくから待っててね!」って言われたはず、にしてもまだかな。。。
とそわそわしていたらやってきました。コーヒーを落とすならぬ紅茶を落とすやつで!
そういえばムンク美術館でも簡単にティーバッグじゃなくて本格的に茶葉から淹れてたなって思い出した。観光地のカフェでそのクオリティってすごくない?紅茶大国のイギリスだって観光地のカフェはティーバッグだよ?
きっとノルウェーの人々はコーヒーだけでなく紅茶もこだわりを持ってるんだろうな~丁寧に作ったものをゆったり飲む。そういったひと時を大事にしている印象を受けました。
隠れて撮ってしまいましたが、同じカウンター席でコーヒーを飲んでたお父さんと娘ちゃん。お父さんはパソコンでお仕事、娘ちゃんはタブレットで何かを鑑賞。お父さんは何時からお仕事なのかわからないけど、この時既に9時は回ってたからノマドワーカーかなんかなのかなぁ。
といった想像を巡らせつつ、お父さんが娘の面倒を見られる(しかもカフェで)環境っていいな、と思いました。
ちなみにお土産にできるコーヒー豆売ってます。これ買うとフリーコーヒー貰えるので、わざわざ注文しなくてもJava特製の豆の味が楽しめます。
せっかく頂いたし、少し試してみよう!と一口。苦味というより酸味が強く、私でもブラックのまま美味しく飲むことができました。
店を出たらちょうど日の出を少し過ぎたぐらいで、光がたくさん入って来てとても綺麗だった。
グリーネルロッカ地区、Norway Designs
雑貨を探しにグリーネルロッカ地区へ。街の中心から少し離れており、ムンク美術館とそれなりに近いのでセットで訪れてもいいかも。
まずは事前に調べて気になっていた「Zuzanna G」。見つけたサイトにはリーズナブルって書いてあったけど、質の高いものをいい値段で売っていたかな。
マフラーがバリエーションたくさんあってとっても綺麗な色合い、しかもふわっふわなのでおすすめ。
あとは毛糸屋さんも多く見かけた。色の種類がものすごく豊富。
そして、歩いている中で私が特に気に入ったお店は「Skaperverket」。ここはノルウェーのアーティストさん達が作ったハンドメイド商品を扱っています。
購入物はノートとポストカードの2点。
ノルウェー語の書いてある何かが欲しくて、これはぴったりだった。
ちなみに英訳すると"Notebook for hopeless ideas without rooting any reality"、現実味のないアイディアを書きこむノートといった感じ。他にも色んな言葉のノートが売られてて店員さんに英訳してもらったんだけど、どれもブラックジョークが綴られてるらしくて面白かった。そういうの好き。
この店は日本語サイトでは見つからなかった気がするので穴場かな?おすすめです。隣の服屋もすごくお洒落でした。
住所:Markveien 60, 0550 Oslo, ノルウェー
なぜか名前違うけどSkaperverketでヒットします。
街の中心に戻り、北欧グッズが揃うことで有名なNorway Designsにも行きました。
このカラフルさ。優しい色が好きなので、見ているだけでもとても楽しい。
定番土産のロロスツイードを購入。この大きさで285NOK、3700円ぐらい
マリメッコの鍋敷きは95NOK、約1200円でした。初マリメッコ嬉しい!
昼ご飯ーEngebret Cafe (エンゲルブレットカフェ)
ここは本っっ当におすすめ。オスロを訪れたら絶対に行ってほしい。
ムンクの通っていたカフェとして有名なこの店でステーキサンドイッチを注文。
これは…美味しすぎる…
なんて表現すればいいのかわからないけど、サンドにのっている物すべてが綺麗にマッチしていて美味しい。そしてステーキの柔らかさが半端じゃない。
連れの頼んだスープも相当美味しかったらしく、一口貰ったところ優しい家庭の味がした。日本食だとそういう感覚ってたまにあるけど、海外でこんなの経験したことなくてびっくりしました。
また、写真に写っているビールもその旨さに圧倒された。黒ビールなのにフルーティでさらっとしていて、最高に美味…。
お店のお兄さんに聞いてみたところ、これはクリスマスビールで自分たちが醸造しているらしい。ガストロパブとかならまだしも、カフェでビール作ってるのすごくない?しかもパブを上回る圧巻のクオリティ、頭が上がりません…
あまりにもすべてが美味しすぎてお兄さんにご飯最高だねって絶賛したらすごく喜んでくれた。お兄さんの愛想の良さも200点でした、ほんとに。
色々話をしていると、あそこがムンクのよく座っていたテーブルだよって教えてくれました。窓越しに外を眺めてよく物思いにふけっていたそう。素敵な時間が流れてただろうな。
店の奥から2番目の席
ノーベル平和センター
ノーベル賞受賞式といえばストックホルムである一方、平和賞だけはここオスロで行われるって初めて知った。
中に入るとテクノロジーの進歩を感じる展示が。過去の受賞者のパネルが並べられていて、目の前に立つとスクリーンが動き始めます。
一番好きな偉人、マーティン・ルーサー・キング。 むかし伝記も読んだなぁ
平和賞を受賞するような人って考えていることも偉大で、でもシンプル。
言うは易し、行うは難し。彼らは世界の問題を自分や隣人のこととして受け止め、解決のためにきちんと行動に移しているからこそ偉人って言われるんだろうな。
私にはそういった勇気はなかなかないし実際とても難しいことだけど、彼らに共感し苦しい時代を過ごした(過ごしている)人々に思いを馳せることが大事な一歩なのかなと感じた。来てよかったです。
ノルウェーを旅行して
1月の旅行ということで極夜の中での観光になったけど、ずっと陽が見えないわけではないし私は美しい日の出や日の入りを目の当たりにすることができました。
それに日の入りが早いと店が閉まるのも早いので、夜は部屋でゆっくり一息つけるのが好きだった。ホテルのロビーにボードゲームがあったので、毎晩チェスを楽しんだりなんかしていました。
食事はやっぱり他の国と同じで量は多いけど美味しい。魚が好きな人は食べたいものがたくさんありそう。あとはジュースが美味しくてスーパーで毎日違う味を買ってた。
また、上でも書いたようにコーヒーや紅茶といった飲み物は丁寧にこだわりを持って淹れているなと思いました。
そういえば意外だったのが、遅い時間まで仕事をしているサラリーマンをちょくちょく見かけたこと。福祉や生活水準の高さで名高い北欧のイメージから考えると、この日は遅くまで頑張って旦那さんや奥さんに子どもを見てもらう。けど日曜日は家族の時間を大切に。といった感じなのかな。
日の短さの話に戻りますが、太陽に当たる時間が少ないと陰鬱になりやすいのでノルウェーでは積極的にサプリやビタミンたっぷりの魚を摂取しているそう。うまく環境に適応しながら心の調子を整えるんですね。
色んな面でノルウェーの人の丁寧さやゆっくりとした時間を大切にする意識を垣間見ることができ、彼らの心身の健康はこうしたゆとりから高まっていくんだろうなと感じました。
贅沢にオスロのみの観光に絞ったノルウェー旅行、優雅にのんびり過ごすことができて大満足。ノルウェーはもちろん、オスロ自体もすごくいいところだったのでぜひゆっくりしてみてほしいです。