キママブログ

学生時代にイギリス留学を経験し、現在社会人2年目です。最近は書きたい時に書きたいことを書いています。留学やイギリス関連はバックナンバーをご参照ください。

夢ってなんだろう

 

日本の生活にすっかり戻ってから、ついブログもご無沙汰になってしまう。

 

やることが溢れて溢れて、やるべきことをやらなくて怒られたり。やりたいことも先延ばしになったり。

 

 

やりたいこと

 

いよいよ就活を目の前にして、自分が一生をかけてやりたいことは何かを考える時期になりつつあります。

 

私は以前の記事でもお話しましたが、留学を経て将来の夢ややりたい仕事を見つけることはできませんでした。

 

むしろ、英語を使う仕事だったり国際的なことだったりと、今まで持っていたなんとも抽象的なこだわりさえも手放し現在は完全フリー(喜べない)

 

 

そんな中、物流業界のインターンシップに参加する機会を得ました。

 

(国際物流である)貿易に興味がある人、物流に必要な貨物を運ぶもの(船や飛行機=キャリアっていいます)が好きな人、はたまた営業をやりたい人。

インターン参加生が目指すものや関心を示すことは本当に様々でした。

 

そんな私は自分の好きな空港に行けるインターン内容だから、という理由で参加しました。

 

それからこれは業界と関係ないですが、留学を終えて私が成長したことはなんだろう、どんな能力を発揮できるだろうとの考えから「自分試しをするため」にも企業で他の学生と関わりたいと思っていました。

 

 

インターン中は、非常に様々な刺激を受けました。

 

まず英語力。

少しだけ参加学生全員が英語を喋る時間があったのですが、まったく喋れない人は誰一人としていませんでした。

 

この刺激はとても自分にとってよかったです。留学帰りの浮ついた気分に待ったをかけることができたというか、純粋にみんなすごい、と思えることができた。

 

今や5人に1人が留学に行くらしいですね。本当にびっくり。

もちろんそうでない人も参加学生の中には多くいましたが、みんな自分の伝えたいことを最低限伝えられている印象を受けました。

 

 

次に、持っている知識の豊富さ。

私は物流業界やそれに関する時事ネタをまるで知らず、ずいぶんとチームのメンバーに尋ねまくったものです。

 

とりわけグループプレゼンをおこなうにあたり、知識や時事ネタを持っていることは非常に役に立つと感じました。ある主張や掘り下げをしたい時に具体例を出して検討することができるから。

 

いつも親に口うるさく言われている新聞を読むこと、アンテナを張ることの大切さを実感した次第。

 

 

そして、将来への志。

 

ある国で働きたい、海外ならどこでも行く、必ず物流業界へ行きたい

 

3年の夏でこういうことがはっきりと言えるってかっこいいな…って。

 

私は、年を重ねるごとに自分のやりたいことがどんどん見えなくなりつつあります。

 

国連で働きたい!と何も考えずに言っていた高校時代に比べ、海外の院に行くほど働こうと思えない今。

海外駐在してみたい!と海外への関心が膨らんでいた留学前に比べ、慣れない国や土地で過ごすことのタフさを知った留学後。

 

何をやるにも、絶対に悪い側面がある

 

私はそちらにばかり目を向けて、自分を可能性からどんどん遠ざけているのかな…と

 

 

でも、就活を終えた同い年の友人が「そんな夢みたいな仕事なんてないよ。みんな地道だよ」って教えてくれた

 

私はやりたい仕事を探す際、やりがいや仕事のダイナミックさを求める部分が大きかったため

友人のこの一言やインターンシップで現実を思い知らされました。

 

かつて打ち込めるほどに頑張れたアルバイトを振り返って考えてみると

今は美化された思い出も、案外人に言うとブラックじゃんって言われることが多かった

 

でも、私は自分がしていることに誇りを持っていたし、ステップアップができるやりがいも感じながら働いていました。そして何より楽しかった

 

好きじゃないけど嫌いではない、大変だけど悪くはない、と

自分のやってることって悪くないなって思えれば続けられるのかな。

 

 

もちろん夢を持てればそれが一番いいです。けど、年を追うごとに現実と理想の狭間で夢を持ちにくくなってしまったのかもしれません。 

 

どの友達にも自己分析!って強く言われました。自信をなくしそうになるけど、私は私の頑張れることを少しずつ見つけていきたいなと考えています。

 

帰国直後のインターン選考に落ちた話

 

日本、暑い…

 

 

 

先日帰国し、タイトルにあるように早速インターンの面接を受けてきました。ただいま日本。

 

留学中もそうでしたが、留学の経験って就活に向けてどう生かせるんだろうってずっと悩んでました。別に留学してることがものすごくアドバンテージかって言えばそんなことはないし、でもどうアピールできるんだろうって。

 

maguro11rn.hateblo.jp

 

で、これもまたタイトル通り。留学生、インターンに落ちました。

本当は面接直後にこの記事を書いていたのですが、投稿前に結果を知れたので書き直します。

 

インターンだし元の競争率が高いから落ちたって普通じゃない?って思うかもしれません。

しかし…私は去年この企業の同インターンシップ、書類と面接の二段階選考を見事に突破していたんです

 

今はものすごく落ち込んだ期間をなんとか乗り越えたので(たまに思い出すと引きずるけど)、反省点や留学と将来の関連についてなどを書きます。

 

 

面接では、帰国直後なのもあってか留学のことをたくさん聞かれました。

私は留学の現実と、それに対してどのように自分が対処していったかを主にお話しました。手応えはまあまあ。

 

でも、どこかで不安が取れなかった。その不安はいくつかから来ていました。

 

ひとつは留学を経ても自分の将来はあまり見えなかったこと、もうひとつは留学という経験に依存している自分がいたこと。

 

 

去年の面接では、インターンを留学前に経験してからの方が将来も見えやすいのでは、なんて偉そうに言っていたのを覚えています。将来だけでなく、留学という未知の経験に色んな期待をかけていました。

 

もちろん異国の地でいろんな経験をして、やりたいことが見えた!というのは素晴らしいことです。そこから将来に突き進めるでしょう。

しかし、すべての人がそうでないということを知りました。私はそっち側の人間にならなかった

 

知らない国で英語を話していれば夢ができるなんて、そんないい話があったら今頃みんな自分探しの旅に出ている。

 

 

もうひとつ、というか多分よりネックだったのは留学生という肩書きに自意識過剰になってしまっていたこと。

 

上にあるロンキャリの記事でも書いていますが、あの時に感じた「うわっ留学生きもちわる」っていうのは結局私もそうだったみたいです。

 

語学力だけでないのは十分に理解していてもやはり周りより英語が話せれば優越感はあるし、留学経験があれば国際的に活躍できそうな仕事やポジションを知らぬうちに意識してしまっていたり、もういろーんな無駄意識が自分の中で飛び散っているのを感じます。あーうざったい。最近そんな自分にものすごくいらいらします

 

それから留学をあまりにも意識しすぎた結果、何か大きな成長をしていなければ!という焦りもありました。でないと一年休学してまで行った意味が見いだせなくなる気がして。

 

 

その後、別のインターンシップ面接を受けることになり今度こそ大学のキャリアセンターに行きました。一人で悶々と考えたってこれは埒が明かないと思った

 

相談員の方に泣きながら相談して、色々アドバイスをいただきましたが一番腑に落ちたのは「あなたはステップアップをしなきゃという意識のもと自分でハードルを上げすぎているけど、人間そんな簡単に変われるわけじゃないんだから前の自分より少しだけ上に上がれていればそれでいいんだよ」という言葉。

私は自分で自分を苦しめていたんだなと気づきました。

 

でも正直、まだ苦しいです。就活のために留学していたわけじゃないのに、それを型にはめて話さなければならないのもしんどい。

 

結局落ちた理由なんてわからないけど、事実は事実だからかなり自信を失くしました。

 

 

これからの就活だけでなく就職してからも、そしてこの先ずっとこういった葛藤は続くのかなと思います。帰国子女の友人はもっとプレッシャーや偏見を感じると言っていたし。

 でも今はなんとか整理をする時期なのかな。留学だけでなく、今までのことも全部。

 

就活をしていくなかで自分なりの着地点が見つけられるといいねって、キャリアセンターの方が言ってくれました。少しずつ自分らしさたるものを見つけていこうと思います。

 

 

 

イギリス周遊記:ブライトン

 

そういえば先日このブログへのアクセス数が1000を突破しました。

本当にそんなに読まれてるのか?という感じではあるけれども、一応まめに書き続けている甲斐はあるのかなと。同時に自分のためにもなるし、書くことは好きなのでこれからも続けていく所存です。

 

 

今回はイギリス周遊記第三弾、南部のブライトンについて。

ロンドンからのアクセスがいいだけでなく、ホリデーをビーチでゆっくり過ごしたいという現地の人の娯楽場でもあり人気のスポットです。

 

私は6月の初めに訪れましたが、まだ少し肌寒い日もあった他のイギリスの場所に比べブライトンはぽかぽかしていてとても気持ちよかったです。

 

最終日に行った絶景のセブンシスターズと合わせて、二泊三日の滞在記をどうぞ。

 

 

 

昼にブライトン駅へ到着し、宿泊したYHAホステルへ。

駅が中心地から少し離れており、ビーチに近いホステルまでは15分は歩いたかな。でもブライトン自体がけっこう小さな街なので、基本はすべて徒歩で移動できます。


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ホステルに泊まるのは私も初めてでしたが、4人ならひとつの部屋を自分たちだけで使えるので安心!海も見えてバスルームも広く、少し繋がりにくいWi-Fi以外は言うことなしでした。


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後二日の天気が微妙な予報だったため、さっそくブライトンビーチへ。

 

下はころころした大きな石なので、履くものは少し考えた方がいいかも。

でも陽にさらされた石はいい具合に温かくて、寝っ転がるとすごく気持ちよかったです。

 
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観光地のブライトンピアはいわゆる普通の遊園地で人もそんなにいなかったので(まだこれからが観光シーズン?)てくてく端まで歩いただけ。ただここ、端まで歩こうとすると意外と遠いのでほどほどにやめておくのもありかも。

 

こっちの人って水着着て海入って遊ぶというより、海辺でひたすら寝っ転がって日焼けにいそしむのがメジャーみたい。私は海は見ているだけでいい派なので、みんながひたすら海辺でぼーっとしているここのビーチはとても居心地がよかった。

(マルタでのターコイズブルーの海に触発され、その後の沖縄旅行ですっかり海水浴好きになったのはまた別のお話)


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夜ご飯を求めつつBritish Airways i360の方向へ。最近できた展望台。

まあこれはロンドン・アイみたいなものだと思えば簡単(つまり無駄に高い)

 

あたりにはシーフードレストランがたくさん。客引きが多いので、あんまり捕まりすぎないように気をつけてくださいね。私たちはよく喋ってくれる友達が上手い具合に封じ込めてくれました。助かる!

 

 

二日目は丸一日ショッピングデー。というのも、ブライトンはオリジナルのお店が街にいっぱい。イギリスは基本どのCity Centreに行っても同じブランドばかりなので、予想を圧倒的に上回るオリジナルブランドの数々に我々女子一行は大興奮でした。


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LANESと呼ばれる小道。ここでショッピングができると観光ガイドには書かれているものの、ほとんどこれといった店はないので通る程度でいいかと。

 

有名なチョコレートショップが上の写真をいった先にあったと記憶しています。


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 お土産用にも色々あります。が、微妙に高かったので諦め…

 


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 どちらかというとここの通りの方がお店たっくさんある!

 

服屋でも買おうかものすごく迷ったのですが、私はすべてハンドメイドの物を売っているという雑貨屋さんでガラスの小物置きとピアスのショッピングをしました。

 
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このピアス、£22とかなりお高かったけど本当にストライクで奮発しました。お店の人に商品をべた褒めしたら喜んでくれた。ポーツマスで作られたピアスで、ガラスの物たちは裏の工房で作ってるんだって。

 

そういえばブライトンの人はみんなすごく優しくて、話しててとても楽しい。ドライバーが道を譲ってくれたり、まあまあの観光地とは思えない地元の人たちの人の良さ。イギリスのいいところですほんと。

 

観光地のひとつ、ロイヤルパビリオンは外観だけ見学。


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ガーデンがいいお散歩道。どんなとこでも寝る人々

 

あ、あとブライトンのジェラート屋さんが美味しすぎる。2つの店に行きましたが、オリジナルのフレーバーがたくさんあって選ぶのに必死でした。


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 スティックにさされたワッフルと一緒に。大好きなチェリー味。確かローズやショートブレッド味なんていうのもあったと思う

 

グルメとショッピングを堪能した二日目でした。

 

 

三日目はちょっと足を伸ばしてセブンシスターズ

 

セブンシスターズとは、崖の名前です。石灰でできた白い断層が特徴。

友人が行きたい!と提案するまでまったく知らなかったけど、ここはとんでもなくいい。イギリスでもトップ3に入る絶景と気持ちよさだった。

 

セブンシスターズイーストボーンという街の外れに位置し、ブライトンの中心地からバスで40~50分ほど。さらにそこから30分以上歩きます。

 

徒歩での向かい方は

―多少楽に向かえるけど崖全体は見えない場所に着くルート

―上に比べるとハードな道のりではあるものの、目的地では崖が全体的に見え海とセットで眺められるルート

の二つがあります

 

私たちはというと、途中でそれぞれのルートへの入り口がわからなくなり適当に進みました(笑) けっこう道のりが長い…ひたすら歩く。

途中すれ違う人たちがみんな挨拶してくれたり、励ましあったり。なんかほっこりすぎる。

 

予想以上にたくさん歩いてやっと見えてきたのはこの絶景。

 
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ここで買ってきたサンドイッチを食べピクニック気分。本当に最高で、テンション上がりまくってすごく楽しかったです。

 

下に降りても海が。めちゃめちゃ綺麗。イギリスにもこんな海あるんだって感じ

 
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実際はもっともっとキラキラしてた。透き通った青で、本当に綺麗って心から思った。


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 スタート地点にはパブが立っていました。帰りにここで一杯はなかなかの気持ちよさ。

 

 

ジェラートが美味しくショッピングは楽しく絶景まで堪能できるブライトン、小さいながらも上手く密集してて飽きることのない魅力的な街でした。イギリス周遊で回った中でも特に気に入ったかも。

 

イギリスで海といえばだいたいブライトンの名前を耳にすると思います。暑すぎない夏を楽しみたい方にぜひ!海辺はけっこう海風で寒いので、上着がひとつあるといいかもしれませんね。

留学先で触れた生の英単語・フレーズ2

 

サッカーがアツいですね。

私はこの前の日本戦をバーで観戦したところ、盛り上がりがすごくてとても楽しかった。もちろん日本人もいたからですが、こっちの人でも日本サイドが多い印象で拍手もより大きかったな~。

 

さて、今回は留学先で触れた英語シリーズ第二弾です。

 

 

・I would say~
wouldも使われることの多い助動詞のひとつ。とりわけ「私だったらこう言う」といういわば仮定形の文脈でこのフレーズが出てきます。他にもit would be greatなど、willだと直接的になる響きがwouldを使うことで柔らかい言い方になるのかもしれません。

 

 

・I mean
これが口癖の人は多いです。「つまり」という会話の潤滑油になります。

 

 

・bear in mind
bearってあんまり使わないけど、このフレーズでは登場します。「心にとどめておく」「覚えておく」など頭に置いておくことをいいます。keep in my mindと同じ意味ですが、keepを使っているのは聞いたことがありません。

 

 

・annoying
フラットメイトがよく使っていたし、街中でもたまに聞きました。「いらいらする」「むかつく」などとカジュアルに表現できる形容詞です。

 

 

・have got

最頻出フレーズのひとつ。というか王者。私もいまだに正確な日本語をあてはめられず、感覚で使っています。でも感覚をつかむと非常に便利なフレーズです。

 

イギリスで類稀に見る大雪が降ったとき、フラットメイトに"Have you got snow?"と話しかけられどのような意味なのかわからなかったです。とりあえず「うん、外で友達と遊んだよー」って返しときました。

あとはYou've got something to doで「やらなければならないことがある」など。

 

 

・make sense

最頻出フレーズその2。It makes sense.「それならわかる(納得・理解できる)」やDoes it make sense?「わかる?」ですが、とにかくこれも文脈と感覚による。

 


・Do you see what I mean?

最頻出フレーズその3。上のDoes it make sense?と同じように翻訳できますが、そっちが「意味わかる?納得できる?」という意味合いであるのに対し、こちらは「私の言ってることに追いつけている?」みたいな感じです。ニュアンスの違いって難しい。

ちなみにI see what you mean.と相槌を打つこともできます。

 

 

・To be honest

最頻出フレーズその4。honestlyと一単語にしてもまったく同じ意味ですが、このフレーズで使われることの方が格段に多いです。「正直なところ」と会話を始めます。

スラングのimao*と似た感じなのかもしれないですね。

 

*in my arrogant opinion「ぶっちゃけ」の略、恐らくアジア英語。でも他の英語圏でもMaybe it makes sense「伝わる」はず

 

 

・shame/ such a shame

shameって慣れるとすごーく使いやすいです。恥ずかしいこと、ではなく「残念」という意味です。日本の学校で「残念」にあてられるpityはあんまり使われない、というか使ってる人をまったく見ませんでした。

such a shameとも言うことができます。

 

eikaiwa.dmm.com

 

 

・poor you

「かわいそうに!」という意味。病気にかかっていた頃のことを話したときによく言われました。相手への同情でThat's too badというフレーズを学校で習うかと思いますが、こちらも上と同様使っている人を全然見たことがない。

 

 

 

感覚で使うフレーズがいくつかありましたが、日常生活の中で身につけたり、日本にいたとしてもこういう時はこのフレーズって使えるかなと日々の中で考えることが大切なのではないかなと思います。

 

次回は留学で一番学んだのではないかと感じた助動詞についてまとめます。

 

イギリスでのLGBT、同性愛者について日本人が考えること

 

今お世話になった人にお礼の手紙を書いていて、「みんながあなたの優しさに魅力を感じていた(みんなあなたのことが人間的に好きだった)」というような内容を書こうとした時に手が止まり。

 

人間的に魅力があるってなんていうんだろう…?

と、英英辞典を引いてみました。

 

fascinatedが恐らくこの文脈に当てはまる単語で、二つ目の候補で考えていたattractedは性的に惹かれるって意味合いがあるらしいです。間違えて使わないようにしなきゃ。

 

 

ところで、私たちが惹かれるのは異性でしょうか。それとも同性でしょうか。

最近よく話題になる同性愛やLGBTについて、イギリス留学の中で一日本人として感じたことを今日は書こうかと。

 

元々、私はジェンダーの問題に興味があり男女の違いやいわゆる男社会などに関心を持っていました。

なぜ興味があったのかと言われるとわからないです。でも、女性として思うことがあったのかも。

 

その関心は同性愛にも向いていきました。生物学的に本来は男女が惹かれ合うものなのに、体や心のあり方によって同じ性に魅力を感じるって不思議だなって。どちらの性でもないバイセクシャルも、正直未知の世界です。

 

日本でもようやく話題に上がってきて、でもいまだ先行きはなかなか不安定。先日もLGBTトイレを推し進めようとする取り組みに批判が集まったりしていましたよね。

 

www.sankei.com

 

日本のことを悪く言うつもりはありません。

それでも、ああでもないこうでもないと批判してせっかくの取り組みが下げられてしまうのはもったいなと感じます。レインボーシールを貼られて当事者が批判するのって、LGBTの象徴であるはずのレインボーカラーを後ろめたく感じているからなのかなと。

で、その後ろめたさは、結局社会の受容不足から来ているわけで。

 

 

さて、イギリスはというと、とりわけロンドンは同性愛が非常に盛んであると感じます。

 

初めて感じた衝撃としては、大きなランドマークのある観光地トラファルガー広場前の交差点でのこと。

本来は歩く人と立ち止まる人で表示されるはずの信号が、男性のマーク(♂)同士が繋がっていたり女性のマーク(♀)同士が繋がっているものでした。


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ロンドンの中でもとりわけ中心地に位置する観光地、トラファルガー広場

そんなところでこうやって男女や性を象徴するなんてすごく面白いし、日本人にはない感覚なのかなーと思いました。渋谷とかでやったらまた批判されそうだし。

 

また、ロンドンに留学していた友人は周りの友達がゲイばっかりだったと笑っていました。私は残念ながら同性愛者の知り合いに出会う機会はありませんでしたが、ロンドンの電車や街中ではちょくちょく見かけました(ちなみにパリにはもっとたくさんいる印象だった)。

 

そして。ロンドンのウエストエンドで私はミュージカル「Kinky Boots」に出会いました。

 

去年日本でも公演があったので、知っている人も少なくないかも。女性パフォーマー"Drag queen(ドラクィーン)"として堂々と自分らしく生きていく男性と、彼(彼女)に影響を受けて独自のビジネスを展開させていく靴屋の男の人のストーリーです。

 

内容が内容だけに、同性愛カップルと思われる人がたくさん観に来ています。たまに子どももいます。どう思うのかは別として、こういう内容を子どものうちから知るってすごく面白いなーって。

 

ストーリーとパフォーマンスは最高です。楽しすぎます。観客の盛り上がりが他のミュージカル作品と比べても半端じゃない。

 

Kinky Bootsでは自分らしくいることの大切さや、それに伴い同性愛やLGBTについて考えさせられます。といったらなんか真面目だけど、例えパフォーマンスであっても堂々と女性らしくいる主人公はものすごくかっこいいし、それを楽しむお客さんの雰囲気も好きです。

 

勢い余って話が逸れてきました

 

上で日本のLGBTトイレの取り組みについて触れましたが、私の留学していた大学にはGender Neutral Toilet(男女共用トイレ)がありました。

一回中に入ったことあるんですけど、なんとタンポンが普通に置かれてて。女性トイレでも見たことないのに。あまりにもオープンすぎてびっくりの連続でした。

 

逆の話。

キリスト教の教えから自分は同性愛に賛成しないというクリスチャンもいました。でももう一人のクリスチャンはそういう風には思わないと議論していたので、解釈は人それぞれのようです

 

 

日本では同性結婚も、結婚とほぼ同等にみなされるパートナーシップ制度もいまだありません。

でもきっとその前に、少なからずネガティブに捉えられるLGBTはもっとカジュアルに受け入れられてもいいのではないかなと感じました。

 

 

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参考までに。BBCはこのような記事をよく扱っています

www.bbc.com

 

 

ウエストエンドライブ2018に行ってきた

 

待ちに待ったこの日

 

West End LIVE!!!!

 
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私もこっちに来てから初めて知ったのですが

年に一度ロンドンで行われている、ミュージカル作品が一気に見られるという素晴らしすぎるイベント。今年で14回目だそう。

 

しかもフリーライブなんです。無料。

それは行くしかない…

 

実はミュージカルが大好きで、ロンドンに来るときはほぼ毎回何かしらを観劇しています。

ミュージカルが好きな人、行ってみたいけど英語だし理解できるかなぁって人、舞台なんて全然興味ないよって人、もう誰でもいいです。全員行くべき。

 

というのも、日本で舞台や劇団四季を観に行こうとすると一万程度は軽くかかるわけで。

一方ここロンドンのウエストエンドでは日本よりも、あのアメリカのブロードウェイよりも安く観劇ができます。

 

舞台文化は日本ではなかなか一般に浸透していないし、それはこっちでもそうみたい。

でも、こういう機会があれば色んな人が気軽に訪れられますよね。

 

サイトで調べても日本語での情報がほとんどなかったので、2日間のレポをお伝えしようと!

 

 

【セットリスト】

2018年は以下の通り。でも、他の年のセトリも見たところ毎年ほとんど変わらないように見えます

 


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見づらい場合ウェブサイトからどうぞ

Official Website | West End LIVE | 16-17 June

 

人気の作品は

Wicked

Les Miserables

The Phantom of the Opera

Heathers (期間限定公演らしい)

Tina

あたりかな~歓声や盛り上がりからして。

 

 

【当日の待ち時間】

お気に入りの作品に間に合わず当日並びながら音漏れを寂しく楽しむ…ということにならないために。(私は大好きな二作品を逃しました。)

 

初日の土曜日、11時からのスタートということでそれぐらいに行けばいいかなーと軽く見ていました。

 

ところが

11:15ほどに到着したところ、既に長蛇の列。結局中に入れたのは1時間後…

 

2日目はこの失敗から学んで、かなり早くからスタンバイすることに。

12時から始まるこの日には10時過ぎに着いてしまい、その時はさすがに下の写真の右端程度、ナショナルギャラリーの前あたりまでしか並んでいませんでした。でも先頭の人ってどれだけ早くからいるんだろ…

 
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朝ごはんを食べて1時間後(開場時間ぐらい)に戻ってきたところ、なんとあんなに短かった列が見えないほど伸びており…


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結局、オペラ座の怪人の劇場あたりから並び始めることに。

ちなみにここは先ほどの場所から歩いて5分はかかります。

 

とはいえ開演1時間前に並んだこの日は、30分しないほどで中に入ることができました。一安心。

最終的に2日目はレスタースクエアまで列が伸びたらしく、初日を上回る4万人もの来場者だったとか。

 

 

【見る場所】

会場であるトラファルガー広場は非常に広く、どこに立ってコンサートを楽しもうか悩むところです。

 

1日目はViewing areaというかなり離れたところから、2日目は階段を降りたところの柵の前を取ることができました。柵があるお陰で実質一番前になり、非常に見やすかったです

 

一方、意外とViewing areaもかなり高いところに位置しているのでそれなりに前の列まで食い込めばそんなに眺めは悪くありません。

 

 

 【感想】

大好きな作品を見られなかったり意外なほどの列ができたりと、やはり無料のコンサートならでは(そして自分の準備不足)のハプニングはありましたがとってもとっても楽しかったです。

何より、今まで名前は知っていたけど観たことのない作品、名前も知らなかったけど意外と人気のある作品などコンサートを通じて新しいものにもたくさん触れられたのがよかったなと。ちなみに私はオペラ座の怪人があんなに素晴らしいものだとは思っていませんでした…近いうちに必ず観に行く!と決めた次第です。

 

West End LIVE、イギリスを留学していたらぜひとも参加してほしい!筆者のススメでした。

イギリスの日本食:ロンドンのうどん屋「KOYA」

 

帰国まで、いよいよ一ヶ月を切ってしまいました。

いやー。寂しい…

 

残りの生活も大事にしていきます。

 

 

今回の記事はロンドンにあるとーっても美味しいうどん屋さん「KOYA」について


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そんなに情報的な記事じゃないです。ただの思い出話(笑)

また時間があったらイギリスの日本食記事を書こうかなと思い、一応特集にしました。

イギリスの色んなところに行く度に日本食のリサーチは欠かさないので…でもほんとに、それだけ日本食の需要があるし広がってるってことなんだろうね。

 

 

KOYAはロンドンの中心地、ソーホー(SOHO)に存在します。

 
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こや ソーホー店
50 Frith St, Soho, London W1D 4SQ イギリス
+44 20 7494 9075

https://goo.gl/maps/4DBJYiHR1JU2

 

最寄り駅はLeicester Square, Piccadilly Circus, Tottenham Court Roadなど。近くにプリンスエドワード劇場(当時はアラジンが上演されていましたが、現在はメリーポピンズ)があります。

  

 

メニューはたくさんあり、「ひやひや」「ひやあつ」「あつあつ」の中でそれぞれ5つぐらいはあったはず。日本だと冷たいうどんか温かいうどんしかないけど、ここは温かい汁の中に冷たいうどんが入っている「ひやあつ」もあるところが面白いですね。

 

サイドメニューも充実。アップルサイダー(お酒)で煮込んだ豚角煮はほっぺたが落ちそうなほど美味しかったです…少しだけお値段は張るけど、日本食が恋しい人はぜひ。

 
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KOYAには今まで二回行ったことがありますが、土曜の18時頃であればかなり空いていました。金曜の19時はアウト…30~40分は待たされたでしょうか。

 

というのも、私はその時お一人様で来ていたのですがちょうど一気に人が入ってしまって回転率がだだ下がり。

2時間後にバスに乗らなければならなかったため、焦りとともにさすがにいらいらしていました。

 

その間、何度も店員さん(イギリス人かな?)が待たせてごめんねって声を掛けてくれて。後ろの人が初めてのうどんだったらしく、メニューの解説してくれない?と話しかけられたのでしばらくお喋りしながら待ち続けました。

 

やっと席に座れて注文をする時に、ちょっと急いでるんだけどこのメニューは早く作れそう?と聞いたところわざわざ急ぎで作って!と厨房に頼んでくれて。

待っている時に観察していて、どうやら「あつあつ」や「ひやあつ」は混雑時は時間がかかる模様。私の注文した「ひやひや」は秒ででてきました。笑

 

くるみだれのざるうどんを頼んだんですけど、たれの濃さが半端なくて美味しすぎた。

 
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また途中でさっきの店員さんが「待たせてごめんね、どう?美味しい?」って話しかけてくれたので、ついでにフライトが遅延したせいで帰りの電車を逃したこと、代わりに取った終バスまで時間があったのでまたここに来たことなどを話したら「いい時間の使い方だね。また来てくれてありがとう」って言ってくれました。

しかも、サービスだよって言いながら無料でお漬物をくれました。本当はサイドメニューでわざわざ頼むやつなのに!すごく気を遣って優しくしてくれて、いつもは寂しい一人ご飯もいい思い出になりました。

 

 

っていうエピソードを書きたくてKOYAのことをひとつの記事にしました。

味だけでなく店員さんも非常によかった。ただ、他の日本料理屋にも言えるけど混雑時は少なくとも15分は待たされるので18時頃には行くといいかもしれませんね。