キママブログ

イギリスに一年留学していました。個人的な記述も多いですが、なるべく多くの方に留学の良さやイギリスの魅力を感じてもらえたら幸いです。

回り道をしてもいい

 

日々に追われてどんどん日本人に戻って、

留学時代のことなんて思い出せなくなる時がある。

 

留学前の在り方についてはよく記事があるけれど、留学後のことってあんまり言われない。

留学中は記録のために、これから留学する人に伝えるために一生懸命ブログを書いてる留学生も、元留学生となってしまうと更新が途絶えるなんてことも多い。

 

 

 

留学してから半年が経ちました。

10ヶ月の留学が、帰国後のたった半年にカバーされそうになる。

 

電車に乗っていると隣の人に腕が当たらないように気を遣って縮こまっていたり、毎日通る巨大な駅で人混みに呑まれたり。

 

ああ、東京にいるな、って思う。

そして同時に感じるのは、私が日本人に戻っているということ。

 

とりわけ今は就活生なので、日本の企業に沿ったやり方、うるさいぐらいに就活サイトで細かく指摘されているマナーなど、とにかく日本人学生としての振る舞いが求められている。

 

大学生はなぜ就活に力を入れるか。なぜ就活のためにボランティアなんてやってみたりするのか。

 

それは「新卒がすべて」だから。

 

 

新卒として入社した企業が人生を左右するといっても過言ではない日本。

 

私の母もその考えを持つ一人で、一発目はまず大企業に行きなさいと言ったかと思えば公務員は安定しているからなど、まあとにかく口出しが多かった時もありました。

 

母は自分自身が大学まで成功していたのに、その後やりたいことを追いかけていたら迷走し、結局キャリアとして成功することはできませんでした。

だからこそ私にはそうなってほしくないというのはわかっているし、私もこのまま敷かれたレールを進んでいくことを当たり前だと思っていました。

 

あ、ここまで書いておいて何だけど私がやりたいことを見つけてレールを逸れようとしている話ではないです(笑) 一般的なお話。

 

 

そんな時、敷かれたレールを大回りしている人に出会いました。今の彼です。

 

彼は海外の大学を目指しており、夏に入試と同等の試験を受けましたが希望の大学にはギリギリ届かず。第二志望の大学には行ける点数でしたが、もう一年挑戦することになりました。

 

日本で言えば三浪です。高校を卒業して一年目の秋からは学部入学する留学生のための必須コースで勉強し、二年目の夏に試験に通らず、今から入れても三年目の秋。周りの友人はもうすぐ3年生になろうとしています。

 

どれだけやっても英語が届かず、母と私は日本の大学に行って一年留学でもいいのでは?とよく話していました。

言ってしまえば、たかが英語のスコアで入学できないのならその先も卒業できるまで危ういのではないか。現実を見てほしいと思っていると、次第に彼を待つこともしんどく感じてきました。

 

そのような思いも遠距離の間色んな人に話を聞いていると、少しずつ変わってきました。

 

まず、彼はまだ若い。周りがもう3年生になろうと、結局仕事をすればそれは何年目かが違うだけの話。

 

それから、日本ががちがちな新卒制度を取っているということ。私の友人の彼は、今年就活生だったはずが何もしていなかったようです。それでも友人は「日本の新卒制度が嫌いだし、フリーターでいるより正社員になった方がいいと思った時に就職すればいい」と周りの心配にも動じなかったそう。

 

もちろんそこまで言いきれる人ってなかなかいないけど。

単純にそうだな、ってすとんと腑に落ちました

 

バイト先のお母さん世代の人にも「20代前半なんて何してもいいんだから!」と言われたり。

 

私は自分が正しいと信じているレールを彼に押し付けているだけなのかも、と感じるようになりました。

信じて自分が突き進むのはいいことだけど、それをやらない人をどうこう言うことはできないかなと。

 

まあもちろん親や恋人の立場から見てそれはついていけないっていう境界線はあるものの、その境界線をもう少し広げてみようかなって思えるようになりました。

 

 

今も就活で自分を見失いそうになります。周りを見て焦って、気持ちばかり後退していきます。

 

でも大事なのは、自分が納得できることなのかな。その時は上手く結果が出なくても、少し回り道しても、やりたいことならそれでいい。

 

ちなみに母がやりたいことを追いかけた結果迷走して上手くいかなかったと言いましたが、それでも母が掴んできたものって必ずあるし、その背中を私が見て成長できているってことだけでも十分意義があると思う。

 

 

 

交通費が安くなるなら遠回りして行こう。

この人ともうちょっと一緒にいたいから、今日は定期を気にしないで帰ろう。

 

人生のルートも、案外そんなものなのかも

 

電車の中でそんなことを考えました。

あ、乗り過ごした…