なぜイギリス留学?
留学中はあんなにも書きたいことに溢れていたのに、いざ帰国すると色んなことを忘れてしまうものですね。
ひとつ個人的なアドバイスですが、留学中はブログなり日記なり日々自分の考えたこと・気づいたことを書き留めておくといいです。もちろん何を体験したかもだけど、体験って大体何かしら記憶には残っている一方でその時に感じたことって刹那的であっという間に忘れてしまうから。
留学中に自分を顧みる時間を作れるだけでなく、帰国後に留学経験をどう活かせるかを考える作業に必ず役立ちます。
最近は夢という言葉にぶつかったり、未だ見えない将来とにらめっこして不安になっていることをいくつかの記事に記しました。
そんな不安の中でも、確信を持って言えることもあります。
これからも私が絶対に後悔しないであろう留学国の選択、イギリスのススメについて。
今回は見出し形式にしてみました
- こだわりのない私と、ヨーロッパにこだわる母
- イギリス人って何が楽しいの?
- 天気はそんなに悪くない!
- ご飯だってまずくない!
- 出会った人達の「人の良さ」
- ”英”語を学べる!英語感覚が広がる!イギリス英語
- 決してイギリスを一つの国と捉えない感覚
- ヨーロッパ周遊や旅行がたくさんできる
こだわりのない私と、ヨーロッパにこだわる母
そもそも私は、留学先に強いこだわりを持っていたわけではありません。逆にここに行きたい!というものがなくて困っていました。
強いて言うなら、高校の海外研修で行ったニュージーランド。しかし長期留学なら大きな国に行きなさいと母に言われました。
そうなると、英語圏の二大大国はアメリカとイギリス。一年や二年次に考えていたのは、アメリカでホスピタリティを学ぼうかなと。スターバックスの本社があるシアトルなんていいなと思いを巡らせていました。
しかしまたもや母の言葉にて制止がかかります。理由は主にトランプ政権になってしまったことと、アメリカが銃社会であること。
そうなるとイギリスしかないやん、最初からアメリカ選ばせる気なかったやんと突っ込みを入れつつも母によるほぼ強制の選択でイギリスに行くことにしました。
そんな母親がヨーロッパを強く勧める理由は、一番は自分が留学していたからなのだろうけど、各国の文化や長い歴史を考えてのことだったのだと思います。
イギリス人って何が楽しいの?
前の年のドイツ旅行で初めてのヨーロッパを体験した私ももちろん、ヨーロッパへの憧れは少なからず持っていました。しかし、イギリスへの興味はその中でもとりわけ薄かったです。
「天気が悪いと心も閉塞的になっていきそう…」
「食べることが大好きなのに、ご飯にこだわりのないイギリスで生活できるのか」
「服にもこだわりがなくて(母いわく)、一体彼らは日々何を楽しみながら生きてるんだ?」
むしろ、イギリスに対する不信感は募るばかりでした。
天気はそんなに悪くない!
さて、期待値が低いまま留学先に向かう前にロンドンで5日間の旅行をしたのですが、そのうち雨に見舞われたのはたった1日。他は晴れや快晴ばかりでした。
たまたまなのか…?と疑ったものの、一年の滞在で曇りの日々にうんざりしたことはほとんどありません。私の留学先が海に近く、ここは他に比べて天気がいいんだよと言われていたのも大きいかも。
ただ、オックスフォードの日本料理屋にいた日本人は曇りばかりで…とぼやいていたので、天気も基準に入れて留学先を選ぶとより快適な滞在になると思います。
また、晴れの日は人々にも活気が出ている感じがして楽しいです。特に夏は毎日晴れてばかりで、皆が外でひたすら日光浴をしているのを見るのはすごく楽しい。
向こうの人にとっても天気の移り変わりは大事みたいで、イギリス人鉄板トークが天気と言われるのも納得でした。
ご飯だってまずくない!
ご飯がまずいと言われる所以はイギリスの食文化にあると思っていたものの、恐らく日本食が美味しすぎることも大きいのかな…と。
私が滞在中にこれはまずい…と引いたことは二回ほどしかありません。チェーン店のASK ITALIANっていうイタリアンレストランは味がないのでやめた方がいいです(笑)
また、ロンドンはいいけど田舎のレストランはひどいとか言った知り合いがいましたが、私からすればロンドンの方が無駄に高いくせに美味しくない!と思うことが多かったです。
あとかつての留学生でまずいサブウェイを毎日食べていたって話してた人がいたんですけど、よほど課題に追われてない限り自分で作りなよって思います。
というのも、イギリスのスーパーで売られている食材(特に野菜)は値段の割に味がいいです。自炊バンザイ。
出会った人達の「人の良さ」
これはすごく大きいです。滞在中にイギリス国内の色んな場所をめぐりましたが、愛想悪くあしらわれたことはほぼ一度もありません。
一方ドイツ旅行ではニコリともしない人や対応の悪いスタッフをたくさん見かけたし、ロシア語圏に留学した友人たちも人々の愛想が悪いのは当たり前と言っていたので、イギリス人はたとえ建前であったとしてもかなり優しいと思います。
また、差別などもほとんど経験しませんでした。フランスに留学していた友人から聞くと、アジア人をみんな中国人だと思っている人もいて、何度もニーハオと揶揄されたとか。
私はアジア人種に対して引け目を感じていたというか、見た目からアジア人としてしか見られていないんだろうなって勝手に思ってたけれど、向こうは分け隔てなく接してくれている印象を受けました。
列に並んでいたら前の人に話しかけられたり、レストランのお兄さんが日本のクレジットカードを見て素敵なデザインだねって言ってくれたり。知らない人とも気軽に話す文化は私が大好きなイギリスの一面です。
”英”語を学べる!英語感覚が広がる!イギリス英語
これも向こうに行った後から芽生えた意識なのだけど、イギリス英語に触れられるのはまじで最高です。
というのも、日本で教えられるのはアメリカ英語。英語を示すマークも確かアメリカ国旗ですよね。(ちなみにヨーロッパでは英語表記の上にしばしばイギリス国旗がかかれています)
イギリス渡航前は、イギリス英単語を見ても本当にこんな見たことも聞いたこともないような言葉が使われているのか?学んで意味があるのか?とよく疑ってかかっていたのを覚えています。
でも、本当に使うんです。イギリス英語の発音と合わせて聞くと、まるで英語でない別の言語のように聞こえる時もあります。
そんな、私たちにとって非現実的とも言えるイギリス英語を学んでいると、自然とアメリカ英語との比較をしたり違いを見つけたりするようになります。アメリカ英語を学んでいるだけでは知れない世界をイギリス英語は与えてくれるんです。英語を学ぶこと自体が好きな私にとって、こんなにもウキウキすることはありません。
テンションが上がってついたくさん書いてしまいましたが、「私はそんなに英語好きってわけじゃないし…」という方でもきっと英語がもっと好きになります。イギリス英語に染まって帰ってきたあなたは、日本で多くのアメリカ英語に染まった教育や人々を目にするでしょう。
「みんなはアメリカ英語しか知らないのに私は違いを知っているし、聞き取りにくいといわれるイギリス英語を聞くことも話すこともできるんだ!」と思えばちょっと優越感を感じられませんか?
地域によってまったく異なる発音やアクセントもハマるとクセになります。私自身、正直これほど英語オタクになるとは思いませんでした。(なお他の語学にはあまり興味が出ず…)
決してイギリスを一つの国と捉えない感覚
これも大切!そして面白い!
私たちは日本語でイギリスと言いますが、実際はイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドに分かれています。この区別は非常に明確です。
政府の区分も違うんだけど、なんだったっけ…復習しておきます。
私の記憶上、イギリス人が自国をUKと言っていたことはほとんどなかったと思います。
ある知り合い(ロンドン出身)は「ウェールズの人は羊と結婚するんだ」と揶揄していましたが、実際そういう場所にちなんだブリティッシュジョークがあるみたい。
イギリスにいる間はぜひそれぞれの場所を訪れたり、イギリス人に話を聞いてみることをおすすめします。
ヨーロッパ周遊や旅行がたくさんできる
これはやっぱり大きいですよね。
今はBrexitでEU離脱が議論されている真っ只中ですが、地理的関係が変わることはないので旅行しまくりです。飛行機ちょっと乗れば憧れの国々へまっしぐらです。
私は留学中にフランス(パリ)、オーストリア(ウィーン)、ドイツ、マルタ、イタリア(ローマ)の5か国を訪れました。楽しかった~
とにかく色んな国に行きたい!というタイプの友人は数えきれないほど多くの国に旅行していましたが、私はひとつの場所をじっくり回るのが好きなのでパリで5日間、ウィーン5日間などゆったりしたプランにしていました。
さて、色々紹介してきましたが
留学したいけど国が決まらない、イギリスに興味あるけどどんな感じなんだろう?といった方にぜひ読んでいただければと思います。
というかここまで読んでくださった方がいたら感謝感激です(ペコリ)
結局何かというと、イギリスにまったく興味のなかった私がここまでゴリ推しになるほどの魅力的な国だということです。
旅行でもぜひおすすめしたいですが、ロンドンだけはよくないので色んな場所に訪れてほしい。
なかなかブログ更新が滞っている状態だけど、もっとイギリス推し特集をしていけたらいいなと考えているところです。