イギリスの日本食:ロンドンのうどん屋「KOYA」
帰国まで、いよいよ一ヶ月を切ってしまいました。
いやー。寂しい…
残りの生活も大事にしていきます。
今回の記事はロンドンにあるとーっても美味しいうどん屋さん「KOYA」について
そんなに情報的な記事じゃないです。ただの思い出話(笑)
また時間があったらイギリスの日本食記事を書こうかなと思い、一応特集にしました。
イギリスの色んなところに行く度に日本食のリサーチは欠かさないので…でもほんとに、それだけ日本食の需要があるし広がってるってことなんだろうね。
KOYAはロンドンの中心地、ソーホー(SOHO)に存在します。
こや ソーホー店
50 Frith St, Soho, London W1D 4SQ イギリス
+44 20 7494 9075
https://goo.gl/maps/4DBJYiHR1JU2
最寄り駅はLeicester Square, Piccadilly Circus, Tottenham Court Roadなど。近くにプリンスエドワード劇場(当時はアラジンが上演されていましたが、現在はメリーポピンズ)があります。
メニューはたくさんあり、「ひやひや」「ひやあつ」「あつあつ」の中でそれぞれ5つぐらいはあったはず。日本だと冷たいうどんか温かいうどんしかないけど、ここは温かい汁の中に冷たいうどんが入っている「ひやあつ」もあるところが面白いですね。
サイドメニューも充実。アップルサイダー(お酒)で煮込んだ豚角煮はほっぺたが落ちそうなほど美味しかったです…少しだけお値段は張るけど、日本食が恋しい人はぜひ。
KOYAには今まで二回行ったことがありますが、土曜の18時頃であればかなり空いていました。金曜の19時はアウト…30~40分は待たされたでしょうか。
というのも、私はその時お一人様で来ていたのですがちょうど一気に人が入ってしまって回転率がだだ下がり。
2時間後にバスに乗らなければならなかったため、焦りとともにさすがにいらいらしていました。
その間、何度も店員さん(イギリス人かな?)が待たせてごめんねって声を掛けてくれて。後ろの人が初めてのうどんだったらしく、メニューの解説してくれない?と話しかけられたのでしばらくお喋りしながら待ち続けました。
やっと席に座れて注文をする時に、ちょっと急いでるんだけどこのメニューは早く作れそう?と聞いたところわざわざ急ぎで作って!と厨房に頼んでくれて。
待っている時に観察していて、どうやら「あつあつ」や「ひやあつ」は混雑時は時間がかかる模様。私の注文した「ひやひや」は秒ででてきました。笑
くるみだれのざるうどんを頼んだんですけど、たれの濃さが半端なくて美味しすぎた。
また途中でさっきの店員さんが「待たせてごめんね、どう?美味しい?」って話しかけてくれたので、ついでにフライトが遅延したせいで帰りの電車を逃したこと、代わりに取った終バスまで時間があったのでまたここに来たことなどを話したら「いい時間の使い方だね。また来てくれてありがとう」って言ってくれました。
しかも、サービスだよって言いながら無料でお漬物をくれました。本当はサイドメニューでわざわざ頼むやつなのに!すごく気を遣って優しくしてくれて、いつもは寂しい一人ご飯もいい思い出になりました。
っていうエピソードを書きたくてKOYAのことをひとつの記事にしました。
味だけでなく店員さんも非常によかった。ただ、他の日本料理屋にも言えるけど混雑時は少なくとも15分は待たされるので18時頃には行くといいかもしれませんね。
留学先で触れた生の英単語・フレーズ
ずっと書こうと思っていた記事にようやく手をつけます。
「生の英語」
これを求めて日本での勉強にとどまらず、海外に飛び出したいという方も多いと思います。
短期だ長期だとか色々言いますが、どんなに短い留学もしくは海外研修でも触れられるもんは触れられるんです。そして、それは日本にいる限り絶対にできないこと。
私は高校時代に海外研修としてニュージーランドに3週間滞在し大学の今はこうしてイギリスに1年弱います。
ニュージーランドといえばかつてイギリスに支配されており、イギリスの名残を残していますがやはりオセアニアや民族ならではの色をより強く感じます。英語もニュージーランドならでは?の表現があったり。
何が言いたいかというと、生って本当にそこに飛び込まないとわからないものです。そんな「生きた」表現を紹介することで海外生活や留学をより身近に感じてもらえたらな、と。
とりあえず今回は(次回はあるのか?)思いついたものをランダムに紹介していこうかと思っています。一部はエピソードつき。
・discussing
私が初めてこの表現を聞いたのは、語学学校から大学の寮に移動してすぐの頃。引っ越してきた時からフラットのキッチンの汚さには圧倒されており、ついにアコモデーションスタッフから警告のメールを受信しました。
フラットメイトが集まり、キッチンの掃除を始めることに。一人の女の子が持ち上げた鍋の底が汚れており、テーブルに跡が残ってしまっていました。
"That's discussing!"
怒りながら彼女が発した言葉がこちら。「ちょっとこれどうなの?」という感じでしょうか。考え物だというのがdiscussに由来するんだと思います。
・That's~
上の続きで紹介します(今思いついた)
普通、状態とかを表す時ってIt's~って文法で習いますよね。でも印象としては、むしろThat's~の方が多用されている気がする。文脈依存というか、こっちの方が会話において前の相手の話をすくって喋るのにより直接的なんでしょうか。
イギリス人にこのことを聞いてみたところ、That'sは口語表現なんじゃないかとのこと。だから文法ではやらなかったんですかね。
・Fair enough.
こないだフラットメイトが多用してました。今でもよくわからないので、これを機に調べてみました。
「それならわかるわ(なるほどね)」というニュアンスでしょうか。
・Good to see you
これ!めっちゃ使う!!初めて会う人に主に使います。
Nice to meet youが初めましてという最初の挨拶だとすれば、Good to see youはその人との別れ際、もしくは会話の終わりに「あなたと会えて(話せて)よかった」と言うことが多いです。楽しかったというありがたみをさらに伝えたければ、Great to see youと表現することも可能です。
・I'd love to~
I'd like toのさらに上をいって「ぜひとも(心から)したい」というような意味合いなのだと思います。こっちに来てからこの表現を使う人をたくさん見てきました。
・You're welcome to~
これも非常ーーによく使われます。「私がぜひしたい」というI'd like toに対し、こちらは「ぜひそうしてほしい!」「大歓迎だよ」と相手の行為に対して好意を示す表現です。
例えば誕生日にBBQをやるんだーと友達に伝えたとします。そこで「いいね!私も行きたいなぁ」と言われたとき、"Sure! You're very welcome to join us!"などと返すことができます。ここで使ったYou're very welcome to~は、先ほどのI'd love toに対応すると考えればわかりやすいかと思います。
・massive
日本人でこの形容詞を使う人はあまりいないのではないでしょうか。私も意味は知っていたものの、会話はおろかライティングなどでもまったく使ったことがありませんでした。
が、人々はものすごーくmassiveを頻繁に使います。覚えているエピソードとしては、以前フラットメイトと日本の話をしていた時に「日本は経済大国だよね」と言われ、彼がeconomically massiveと表現していたのが印象的でした。
ちなみにアメリカはどちらかというとhugeと表現するイメージです。イギリス人はあまり使ってません。
・explore
この街のカフェを開拓しよう、などの文脈で使うかも。実際イギリス人が使っていた例は、私の働いているカフェにキリスト教徒がたくさんいたため、"You have opportunities for exploring Christ here!"「キリスト教を知るチャンスね!」と言われました。知る、考えを広げるというような意味合いもあるのかもしれません。
・Hi there.
これは接客で使われます。私自身も影響されて接客のときによく使ってたのですが、なぜthereがつくのかわからず…またいい記事を見つけたのでリンク貼っときます。このサイト、すごくいいですね(だからといってそちらに移行しないでくださいね汗)
気付いたらあっという間にリストアップできました。まだまだあるので、これは恐らく第二弾もあるかと。自分が今までに学んだことの振り返りにもなるしね。
もしかしたら他の英語圏もしくは地域ではこれらが当てはまらない可能性もあるので、それはそれで違いを楽しんでくださいね。
イギリス周遊記: アベリストウィス(ウェールズ)
イギリス周遊記第二弾
今回はウェールズにあるアベリストウィス (:Aberystwyth。つづりがなんとなく不自然に見えるのは、ウェールズ語の文字の並びによるのだと思う)
ここに旅行で来る人がどれほどいるのかわかりませんが、確実にマイナーな場所。ウェールズだし。
イギリスに来るまでろくに地理を理解していなかったので説明すると、ウェールズはイギリスの南から北東部にかけて土地を占めるイングランドの横、西側に位置します。
イングランドの人がEnglishと呼ばれるのに対し、ウェールズ人やウェールズ語はWelshといいます。(スコットランドはScotish)
こちらがウェールズの国旗。
この国旗を始めとしたウェールズの歴史について面白い記事があったので、リンク貼っときます
イギリス国旗にないウェールズ国旗 レッドドラゴンの深い歴史 - イギリス・ウェールズの歴史ーカムログwww.rekishiwales.com
さて、なぜこんなところに来たかというと
実は20年前に母が語学留学でここに住んでいました。
そして、母は当時私を妊娠していたんです。
つまりお腹の中で私はアベリストウィスにいたということ。そう考えると、なんだか不思議な気分です。
今回、かつて住んでいたところをもう一度訪れたい、娘に自分のいた場所を見せたいという母の要望で連れてきてもらいました。
ウェールズなんて羊のイメージしかなく、来るまでは特別何かを期待していたわけではないのですが、すごくすごく素敵なところでした。二泊三日ののんびり旅です。
一日目のお昼は駅の横にあった大きなパブレストランでラムのスープをいただきました。ヒツジ、ごめん。でも美味しかった
初日に泊まったホテル(The Glengower)は海に面した立地。海を眺めながらの朝食はとても気持ちよかったです。
おじさんがいい味出してる
ウェールズ語!発音も全然わからない、ほんとに面白い
イメージとしてはLとYが多いような。
そういえば夜ご飯はこのホテルに入っていたパブでご飯。ボリューミーで美味しかった~
二日目は丘にのぼって街を眺めました。いつもはロープウェイが動いているようなのですが、この日はお休み。そこまで高くもないので、自力でのぼってきました
絶景でした。ずっと忘れることはないと思います。
そして、イギリスで海を見るのは初めて。このずっと先に日本があると思うと、不思議な気持ち。
お昼は海辺のレストランで。
カラフルな並びが海とマッチしてる。
このような風景をアベリストウィスのアーティストさんが絵に描いていたのですが、本当に綺麗です。お店が一時的に閉まっていたのが残念すぎる。
途中ふらっと立ち寄った雑貨屋さんで店員さんと話が盛り上がったのですが、全体的にこの地の人の優しさを感じました。
母親が私を妊娠してた頃にここに住んでいたことを伝えたので、会話にのって「私もお腹の中から見てたから懐かしく感じるかも?」って言ったら「その考え方すごく好きだわ」、って。
今でも覚えているような、心温まる会話だったなぁ
あとこちらの人は英語がすごく綺麗。でも最近はウェールズ語を話す人が減りつつあるんだとか。店員さんは、家ではウェールズ語を使って娘さんにきちんと英語との使い分けができるように教えてるみたい。
2日目の夜はアパートメント(Park Y Byrn)宿泊。これがこれが、安くて広くて素晴らしすぎました。
ベッドルーム2つ、こんなに大きなソファがリビングにあってもちろんキッチンとバスルームもあって一人£30ってすごくないですか。ここでの滞在もひとつの思い出になりました。
そんなこんなで、どこが見ておくべきスポットなのかも結局よくわからぬままただひたすらアベリストウィスを散策していました。でも、そんな旅の仕方ものんびりですごくいいなって感じた。今回はここに来ること自体が目的だったしね。
ほとんど参考になったかよくわからない記事ですが笑、とにかくここでの思い出は格別でした。
なんだか別の国に来たような、でも不思議と心が落ち着く場所。美しいところでした。
またいつか来たいな。必ず訪れます。
イギリス周遊記:ブリストル
せっかくイギリス国内旅行が好きなので、たまには旅行記を書いてみようかと。
観光地として有名なところは基本的に書きません。既にいい記事いっぱいあるからいらないでしょっていう。マイナーどころの魅力を中心にお伝えしていければなと思います。
記念すべき第一回はブリストル。元々ここの大学への留学を最終候補に考えており、今の留学先と悩んだ場所でした。
本当はオックスフォードと共にコッツウォルズへの観光を考えていたのですが、まさかのイースターホリデーと見事にぶつかりローカルバスが完全に休み…ということで、オックスフォードからバスで3時間(往復£10でした)のブリストルを選んでみました。移動込みの一泊二日です。
お昼頃に到着。バスステーションからCity Centreまでは約10分ほど歩きます。
お腹が空いていたのでお昼ご飯を探しに歩き回っていたところ、ずっと食べたかったベトナム料理のお店を発見(ロンドンに行った時に食べられなかったのを引きずってた)。
ベトナムでたくさん食べたので本場の味はそれなりに知っていましたが、ここの料理はとーってもおいしかったです。正直日本で食べるよりフォーは美味しい。
その後はブリストル大聖堂へ。イースターならではの式が行われるということで数分しか滞在できず、中の写真は撮ることができませんでした。
外はこんな感じ
鐘がよく鳴っていました。イースターだからなのかな?
ここからお散歩がてらハーバーサイドへ移動。
カラフルな家々が素敵。
博物館らしき建物を発見し、お店だけ立ち寄りました。
ここに売っているポストカードのセンスがどストライク。4枚も買った。
他にも飾る用の大きい絵も売ってました。ブリストルのアーティストさん達のセンスが感じられる。
後から友人に聞いたんですけど、ブリストルってウォールアートで有名なの?アーティスティックな街なんでしょうね。
夕方には滞在先に戻ってのんびりしました。街のど真ん中にあるアパートメント「Saco Bristol」に滞在したのですが、快適すぎて部屋から出られませんでした。笑
少し頑張って一人一泊£40出したのですが、これがオックスフォードのホテルとそこまで変わらない(むしろ少し安い)ので泊まる価値は十分にあり。マイナーな土地観光のいいところですね。
二日目は私の興味でブリストル大学へ。City Centreから15分ぐらいは歩いたかな。到着するまでかなり坂が長く&キツかったけど、振り返ると街が見渡せてとても綺麗でした。
しばらく歩いて大学に到着。イースターブレイクのため学生がまったくおらず少し淋しいキャンパスでしたが、イギリスらしい大学でした。
この大学はScienceが強いみたい。Scienceの学生専用の図書館までありました
これらの写真を見てずいぶん素朴だなあと感じるでしょうか。これがイギリスの典型的な風景。
私はこういう素朴なところが好きです。色が褪せてても、空が暗くても、なんか素敵だなって思います。逆に晴れた日は不思議ととても綺麗に見える。
余談ですが、インスタグラムでドイツの写真とイギリスの写真に貰えるいいねの数がかなり違います。もちろんドイツの方が色んな観光地があるし、検索する方自体が多いのかも。でも、映えてないっていうのもあるような気がします。
私は写真が趣味ですがインスタ映えなどという言葉が嫌いなので、この違いはははあ~という感じ(記事の序盤から見え隠れするあまのじゃく笑)。まあでも、それだけイギリスの魅力を伝えよう!って思える。
ブリストル大学に来た理由は、自分の行こうとしていた大学を見てみたかったからというのと、もうひとつあります。
以前NHK BSの「世界ふれあい街歩き」という番組でブリストルが特集され、その際に大学の一角に取材陣が訪れていました。この番組恒例の街の人と話すシーンまであって。
こちらが放送された建物、ウィルズ・メモリアル・ビルディング(Wills Memorial Building)
中に入ってみたら放送と同じ光景が広がってて感動…あの時テレビで見た場所に自分が足を踏み入れられていることに興奮しました。
あの時と同じアングルで動画を録ってみたりなんかして。
その後は、時間があったのでもうひとつ興味のあったカボットタワー(Cabot Tower)という展望台に行ってみました。
絶景でした。イギリス周遊恒例の写真では伝えきれない絶景。
街が見渡せて、ハーバーサイドもよく見えて。楽しかったなあ~
ブリストルは程よい大きさの街でハーバーサイドも楽しめるゆったりしたところ。街はゴミがところどころにあったりと、少し汚めな印象でしたがとても楽しかったです。訪れる方は近くのバースとセットで観光してみるのもいいかもしれませんね。
(バース、行きたかったのになぜかオックスフォードから往復£30という高さで諦めました。)
気が向いたら別の周遊記も書いていこうと思います。
語学学校の先生から学んだ大事なこと
ずっと書こう書こうと思っていた記事、かなり放置していたけどとても大切なことで文字に残しておきたいなっていうのは変わらないので書きます。
今日はタイトル通り、語学学校時代にとある先生がくれたアドバイスについて。
単なるアドバイスではなく、この先にも繋がる大事なことだなってすごく思います。
私たちのクラスのチューター(担任)は、生徒に嫌われるタイプのおばあさんでした。
もちろん私もそのうちの一人で、すごく苦手に感じていた
彼女はDon't~やYou shouldn't~など何についても「not」をつけて否定的に表現していました。
あとは目つきが苦手で…目を合わせると石になるかと思った。ほんとに。
授業ではクラスの雰囲気がどんどん重くなっていき、自然と発言も少なくなって。
いつもは活発に発言が飛び交うクラスだったのに先生が尋ねても誰も答えず、どんどん機嫌を損ねるっていうひたすらのスパイラル
私はというと、とにかく彼女のいる空間が嫌で嫌で仕方なくて、でも授業には参加しなければいけなくて。一人で勝手にイライラして、一方でそんな気持ちは理不尽だからと感情を抑えるべく必死になってた。すごく疲れました。
でも毎日顔を合わせるし英語を伸ばすためにももっと雰囲気のいい空間を作るべきだよなぁと思い、どうにかしてその状況を変えたくて。
そんな時、クラスメイトが私たちのコースのオーガナイザーに添削を受けに行くと言うので私もお供しに行きました。個人的な勉強をどうすればいいか、その頃いろんな先生に聞き回ってたのもあったので。
自分はチューターが苦手だということ、クラスのみんなも同じように感じており授業での雰囲気がとても悪いこと、このままではよくないことなどその時の不安を全部話しました。ちゃんと言うことを考えてたわけじゃないのに、よくあんなに英語で伝えられたよなぁと今でも思う…本当に伝えたいことって伝えられるものですね。
オーガナイザーはそのコース全体を請け負っています。ゆえに、それだけたくさんの生徒と関わっています。100人はいたであろう生徒たちの名前と顔を完全に覚えていた彼女はやっぱり偉大でした。
チューターのやり方が気に入らないからといって私たち生徒が距離を取ってしまうと、埋まる距離も埋まらない。寄り添うべきなのは先生だけでなくあなた達もよ。
って、言われました
あ、そっか
今までのわだかまりが突然胸にすとんと落ちた感覚でした。
嫌だと思う気持ちはあっても文句を言うだけでは始まらない、自分が変わらなければ相手との距離が縮まることはない。
今までまったく気付きませんでした。確かに彼女の教え方はよくない、でもそれを悪く言うだけじゃ何も事態はよくならないんだなって。
その日から、私は少しだけ授業態度を改善しようと試み始めました。
なるべく発言する、先生の言うことにはとりあえず従ってみる。不思議と自分の中で感覚が変わっていくのを感じました。
彼女のことは相変わらず好きではありません。それでも、あのどうしようもなかったイライラの感情が一切なくなっていました。
最終試験で良い成績が取れた時、最後にあのチューターにWell doneって言わせることができて嬉しかったです。
見せつけてやりました。なんなら気が乗ったので少しsmall talkもしました。
あの時オーガナイザーの先生に相談したことで、私は人との関係を改善するための大事なことを教えてもらいました。
自分を見つめ直し、態度を変えればもしかしたら相手も変わるかもしれない。それで変わらなかったらそれまでです。自分は誠意を示したんだからそれでいいんです。
人間関係で悩むことなんていくらでもあります。彼女のアドバイスは、日常やこれからにもずっと役立つ考え方でした。今でも実践しようと心掛けています。
留学での出会いから得た大切な教訓でした。
留学史上最悪の出来事と今
地獄のような一週間を乗り越えてきました。なんてのどかな月曜日。
先週はロンキャリから帰って来てすぐにSummative Assignment(最終課題)の嵐でした。3日連続。
そうです、履修している3つのモジュールすべてです…
そんな中、ロンドン2日目からなんとなく感じていた体の異変。
帰りの電車では謎の口の中の痛みと何時間も続いていた腹痛をなんとか和らげるべく必死にカットフルーツを口に押し込んでいました。辛かった…
しかし本当に辛いのはここからだった。
月曜日、またもや腹痛に襲われる。二日連続で腹痛になったことなんて一度もなかったのに。
しかも口の中の痛み、なんだか悪化した…?
火曜日、口の中が異常に痛い。まさかのランチはラップとケーキを食べ終わるのに一時間もかかる。
また水曜提出だったエッセイに取り掛かっていたところ、夕方ごろにふらっとめまいを感じる。夜ご飯は白米がまともに食べられなくなり、結局味噌汁だけ。この時体の火照りを感じ熱を測ってみたところあらまあ熱が出ていました。
それでもエッセイがどうしても終わらず、朝方の4時までやる羽目に。この日一日であの体調のなか1500words書いたのは自分を褒める。
残りは寝てから完成させようとパソコンを閉じた瞬間、一気に頭がぼーっとしくらくらした。再び熱を測ったら38.5まで上昇、やってしまった…
水曜日、まさかの一時間で苦しさに目が覚める(つまり5時)。本当に辛く、熱に加えてお腹も壊してしまった模様。
それでもやはり終わらせねばならないエッセイ…なんとかベッドの上で完成させました。
そして頭をよぎり始めた次の日のプレゼン…これ無理なのでは。という考えに至った結果、プレゼンの日程変更を申請することに。
この日程変更がどれだけ大変だったことか。38°超えの熱のままなんとか外に出て、大学内の色んな所にリクエストの仕方を聞いて回りました。
熱が下がってから知ったんですけど、高熱のときはさすがに緊急のメディカルセンター使えるらしいですね。確認しなかった私のミス&普通に考えて行けるはずだとは思うんですけど、普通の風邪でGPは行くものじゃないと散々聞いていたもので…自分の症状の重大さをもっと真摯に扱ってあげるべきだった。
なんとか変更リクエストを完了したかと思えば、まさかのリクエストするモジュールを間違えていることに後から気づき…はいお疲れさまでしたー。
課題や授業などの様々なことを取り仕切る、いわば学事みたいなところに行ったらこの宛先にメールしてねって言われたので即座にメールを出したものの、結局その日の運営終了時間まで返信は来ず。諦めてプレゼンの準備を足りないまますることにしました。
木曜日、6時に起きてとりあえずできたものだけちゃんと用意してプレゼンに臨む(5つのトピックのうちひとつだけ発表するのですが、当日までどれをやることになるかわからないという非常にしんどい内容)。3つ用意していたけど、2つ引いてそのうちのひとつからプレゼンしたトピックを選べる仕組みだったので残りの用意していない2つに当たる確率はわずか10%。まあどうにかなるかなと思っていました。
そして悲劇は起こります。その10%に見事に当たってしまった。用意していない2つのトピックだけを引いてしまったんです。
どうしようもなかったので、事情を話してプレゼンできませんと教授に伝えました。教授、予測していない事態に一瞬凍るものの席に戻りなさいと言われ私は絶望の渦のなかで戻りました。
今までほぼ全部出席してFormativeも絶賛されるほど真面目に取り組んできたのに…今までの努力がすべて水の泡になる感覚でした。このSummativeでのプレゼンが最終的なマークの100%だったんです。つまり、どんなにFormativeで素晴らしいプレゼンをしても一切マークにならないってこと。
もう授業中は泣くのを堪えるのに必死でした。こっちだって好きでこんな事態になったわけじゃないのに、ちゃんと用意しないとそんなのプレゼンできなくて当然みたいなことをクラスで言われて(一応警告のつもりで他の学生に言ったんだとは思うけど)、本当に辛くて悔しくてしょうがなかった。
帰り道、そのまま学事に行きもう一度事情の説明と前日の経緯を確認。一時間後、前日のメールに対してようやく返信が来ました。直接返信を要求しないと返ってこないあたり、さすがです。
しかもプレゼンはエッセイなどと異なりそもそもリクエストするカテゴリーが違ったらしく、そうなるとなんらかの証明書が必要とのこと…
たまたま予約のキャンセルに入りこめたGPの診察でmedical certification(医療証明書)を貰おうと試みたところ、もうその時点では熱が下がっていたので発行できないとのこと。はあ…熱の時は緊急で診察をお願いできることを知らなかったんだとは言って一応他の人にも発行できるか確認してもらったんだけど、今熱がないから無理と。まあ普通に考えてそうだよね。
その後また学事に戻り…というようなことをして、結局Academic adviserという学生一人一人につくアドバイザーにお願いすることにしました。ただ木曜の午前数時間しかオフィスアワーがないため、この日はギリギリ時間を過ぎてしまい。なんとか次の週の火曜にアポイントメントを取り付けました。
今日は月曜日。まだアドバイザーに会えてない&証明書をゲットできていないので、リクエストが完了していません。というわけで、プレゼンのリアセスメントが実現するかどうかはまだわかりません。
ものすごく落胆しました。イギリスに来てから、いや今まで生きてきた中で一番に最悪な日だと思いました(この時のTwitterのつぶやきがひどい)。
今は時間が経って少し落ち着いてきましたが、やっぱりまだ不安です。私は単位互換のない個人留学なので正直マークが0でも関係ないけれど、それでもこれまでの頑張りを思うと0というのはなかなか辛いです。
でも、私がやれることは全部やりました。これでリクエストが通らなかったとしても、マークにならなくていいからフィードバックだけ個人的にくれと今日の授業後にお願いしてきました。
身体的にも精神的にも本当に辛い一週間でしたが、あの状況の中でかなり頑張りました。母にもいい経験になったんじゃない?と。(こんなに辛い「経験」は正直いらないけどね…)
あ、ちなみに金曜までのエッセイも無事に提出しましたよ。
今、やることがほとんどなくなってだらだらっとしています。この一ヶ月はひたすらだらだらする予定です。
でも、せっかくの残り少しの留学生活で少し甘えている自分がいるかもしれない…と他の方のブログを読んでいて思ってしまいました。
思えば英語も最近まともに基礎的な勉強してないくせに、話す時や聞くときに失敗することを恐れている。完璧を求めすぎている。
フラットメイトのことも前みたいに避けている。勝手に被害妄想して遠ざけているのは私の方。
これで満足して日本に帰れる?やれることはやったっていえる?
…自分に無駄に厳しいのと自信がないところが悪く出てますね。
で、少しだけ考えてみたんだけど、最後だからって新しくむやみに挑戦しようとしてみたりするんじゃなくて
かといって楽な方に逃げるんじゃなくて
今までやってきたことを思い返して、今の環境でできることをやろうかなと。
例えば今の私にはカフェワークというコミュニティがある。色んな人と出会って、コミュニケーション能力も鍛えられて、それでもまだ苦手だったり上手く話せない人がたくさんいて行くのが嫌だなとよく逃げたくなる
友達もできた。でもまだ外にちゃんと遊びに行ったことのない子もいる。このぐらいの仲で外に遊びに誘えるのか、勝手に迷っている(そういう理由付けをして上手く話せないかもしれないっていう不安に対して言い訳してるだけ)
でも、これらって自分次第でどうにでもならない?
というわけでフリーなこの一ヶ月は「自分のキャパシティを少しだけ広げて行動してみる」を実行してみようかと。
ふと思ったので、先週の悲劇とともに(なんならそっちの方がメイン)書いてみました。
就活じゃない組がロンキャリに行った話
ロンドンのカフェでパソコンを開く時が来るなんて…
今でもロンドンに来ると観光客気分だけど、最終課題が一気に迫っているため今日は一日中勉強。昨日は開き直って遊んじゃったし。
この土日はロンドンキャリアフォーラム2018があり、私は来年が就活ですがせっかくなら行ってみるかと興味本位で参加しました。(ロンドンで開かれたキャリアフォーラムに行ったんだーって言ってみたいじゃないですか)
あともうひとつちゃんとした理由は、留学生ならではの就活の仕方(留学という経験をもとにどのような企業や働き方を目指すか)をもっと明白にしたいと思ったから。
就活のために留学してるわけじゃないから留学と就活を結び付けてあまり考えたことがなく、でもどうやって結び付けられるんだろうなーってずっと疑問で。
とはいえ結局ほぼなんの用意もしていかず、でもロンキャリは内定も出す点で日本のいわゆる合同企業説明会とは違うものなのかなと想像していたので(個人的にお話できたりするのかなと勝手に思ってた)
ひたすら行きたくない~~と行く前はぎゃんぎゃん言ってました。
そんな状態で参加した者の感想ですが…まあ普通に合説だった。
しかも出展企業数が少ないから参加している留学生の数と圧倒的に比例してない。2つの通りの両側にブースが5つ6つほど並んでいて、でもそれだけ。
大企業のブースは圧倒的に人がはみ出していてもはや道がブロック状態。気になる企業があっても就活組と思われる人またはがつがつ系の下級生が担当者を占領している始末。結局並んで質問したところで、大した答えも返ってこず…
この二日間も含め、先週からイギリスに春の訪れを告げるがごとく猛暑に襲われていたのでスーツが暑いこと暑いこと。精神的にもですが、だんだん体力的にもやられてきたので早々と退散することにしました。
開場は10時~だったのでその時間に行きましたが、18時までやっていたものの13時には去りました。滞在時間わずか3時間。去年日本でキャリアフォーラムに参加した時より圧倒的に短い(笑)
上にもちらっと書いたけれども、イベント参加前は少人数で規模が小さい分企業の方と一対一で座ってお話する…というイメージで。
一応こんなんでもそれなりの目標は持ちながらやってきていて、
・留学生ならではの就活での(就職してからの)強みは何か
(どういう点をアピールしてくる学生が多いのか)
・なぜ留学生のためのキャリアフォーラムに出展しようと考えたのか
・もっと根本的なところで、その会社や業界を知る
・もし興味が出たらインターンのチャンスに繋ぎたい
というようなことを考えていました。
でも実際、これらはほぼ実現して帰ってくることができませんでした。
繰り返しですが、イメージと実際の様子にギャップがあったのと
あとはまあ自分の力不足です。
正直、それなりに自信を持ってやってきました。でも他の参加学生もみんなそうなんだと思います。
その結果、一部のがつがつ系に圧倒されてその自信は儚くも散りました。
ロンキャリは準備の足りない学生が多いからチャンスとよく言われますが、無駄に自信のある学生は日本より多いと思います。やっぱり一年やそれ以上を海外の大学で過ごしているプライドは少なからずあるはずなので。
でも、それが足を引きずりかねないのかもしれないです。いざ就活となると。
私に足りなかったものはがつがつ系にも気おされない、いい意味でのいわば図々しさ(皆無なんだよなあ…)
一方で、私が持っているものは俯瞰的に考えられる視点。
今回のロンキャリでは同じような境遇の学生を就職という面で目の当たりにし、じゃあ自分は留学生としてどのような姿勢を取ろうかと考える機会を得ました。
このロンドンキャリアフォーラムで気付いたことといったら、そのぐらいでしょうか。
思ったよりも残念な結果となってしまったけれど、まあ何事も経験。母にも行っただけ偉いよと言われました(Summative大量に待ち受けてるのにな…)。
私は留学前から日本の夏のキャリアフォーラムに参加したり(こっちの方が断然面白かった)インターンに参加していて既に知っていることが色々あったので余計ですが
まだ就活じゃないのならば、焦って行く必要はないのかなって思いました。あんまりネットにも有益な情報載ってなくて準備しづらいし。
帰国がそのような日本での就活イベントに間に合わず、もしまったく就活の準備を始めたことがないということであれば行ってみてもいいかもしれませんね。
P.S. その後帰国してからインターンの面接を受けました。
なかなか課題ありだなあと実感した次第です